家事は完璧にやらなくていい|働いてお金を稼ぐ父親は十分偉い

大前提として、私は働いてお金を稼いでいるだけで十分偉いと思っています。

会社員でも、自営業でも、パートでも、アルバイトでもいい。

外に出て働く。

責任を持つ。

時間を使う。

体力を使う。

人間関係に耐える。

そしてお金を稼いでくる。

これだけで十分すごいことです。

最近は、男性の仕事や年収をないがしろにして、まるで存在しないもののように話が進むことがあります。

私は、それはおかしいと思っています。

家計はお金で成り立っています。

住宅ローン、家賃、食費、光熱費、保育園、車、保険。

全部お金が必要です。

そのお金を稼いでいる人間の価値を、家庭内で軽く扱っていいわけがありません。

年収差と業務内容を無視してはいけない

私の家でも、子どもが保育園に通い始めてから、妻は会社の正職として働いています。

なので、妻がまったく働いていないという話ではありません。

ただ、現実として、私と妻では年収に約2倍の差があります。

業務内容もまったく違います。

ここを無視して、家庭内だけの事象で夫を責める構図が、私が一番おかしいと感じているところです。

別に私は、

「俺の方が稼いでいるんだから感謝しろ」

と言いたいわけではありません。

そんなことは微塵も思っていません。

ただ、現実を見てほしいだけです。

仕事には責任があります。

業務内容も違います。

職場で求められる役割も違います。

顧客対応、納期、トラブル対応、責任の重さ、身体的な負担、精神的なプレッシャー。

そういうものを全部無視して、家の中だけを見て、

「私も働いている」

「私も疲れている」

「だから家事育児は同じだけやるべき」

という話だけで夫を責めるのは、あまりにも現実を見ていないと思っています。

最近は、ワークライフバランスという言葉をよく聞きます。

もちろん、仕事と家庭のバランスを取れるなら、それが一番いいと思います。

でも、社会はそんなに甘くありません。

顧客が困っている時に、

「ワークライフバランスを大事にしたいので帰ります」

なんて、普通はなかなか言えません。

もしそれができているように見える職場があったとしても、その裏では、同じ会社の誰かが代わりに仕事を引き受けているだけかもしれません。

誰かが早く帰れるということは、別の誰かが残っている可能性もあります。

だからこそ、家庭の中で夫の仕事を見ないふりをするのはおかしいと思っています。

夫の仕事や責任を理解しない妻についてはこちらでも書いています。

関連記事:
夫の仕事と責任を理解しない妻|フルタイム・年収差・業務負担を見ない危うさ

本来、父親が負い目を感じる必要はない

本来、妻側よりも高い稼ぎで仕事ができているなら、正直、夫側がそこまで負い目を感じる必要はないと思っています。

家計を支えるために外で多く働く。

責任を背負う。

お金を稼ぐ。

それは立派な役割分担です。

夫が外で仕事を多くこなし、妻が家庭内の家事育児を多めにこなす。

本来、それでいい家庭もあるはずです。

でも、現実にはそう簡単に割り切れません。

これは私自身もそうでした。

なぜか分からないけれど、家庭内で責められ続けると、負い目があるように感じてしまうのです。

「自分が悪いのかもしれない」

「もっと家事育児をやらないといけないのかもしれない」

「仕事を理由にして逃げていると思われているのかもしれない」

そう思わされてしまう。

でも、冷静に考えれば、それは負い目ではなく役割分担です。

夫が家計を支えるために外で多く働く。

妻が家庭内の家事育児を多めに担う。

それで家庭が成立しているなら、本来はそれでいいはずです。

ただ、それが普通に通じる家庭なら、そもそもこんな状況にはなっていません。

だからこそ、父親側も家事育児をこなせるようになる必要があります。

本来は負い目を感じる必要なんてない。

でも、現実には負い目を感じさせられてしまう。

その状態から抜け出すために、家事育児を少しずつ自分の武器にしていく。

一緒に戦いましょう。

家事はお金を生まない

私は、家事は適当でいいと思っています。

理由はシンプルです。

家事はお金を生まないからです。

SNSでは、

「家事を時給換算するといくら」

「専業主婦の家事は年収いくらの価値がある」

という話を見かけることがあります。

でも、現実には家事は1円にもなりません。

どれだけ綺麗に掃除しても、口座残高は増えません。

どれだけ洗濯物をきれいに畳んでも、給料は振り込まれません。

どれだけ完璧な家事をしても、住宅ローンは減りません。

これが現実です。

はっきり言えば、賃金が発生しないのであれば、家事は仕事ではありません。

仕事というのは、社会に価値を提供し、その対価として賃金が発生するものです。

会社で働けば給料が出ます。

自営業なら売上があります。

アルバイトでも時給があります。

でも、家事には賃金が発生しません。

だから私は、家事を仕事と同じように扱うことには違和感があります。

もちろん、家事が不要だと言っているわけではありません。

生活する以上、家事は必要です。

共働きであれば、本来は夫婦で分担し、協力してこなしていくものだと思います。

ただし、ここで大事なのは、家事を無理に増やしてまで折半する必要はないということです。

「夫婦で平等にするために、家事を細かくリスト化する」

「家事の数を増やして、半分ずつ担当する」

「名もなき家事まで全部数えて、夫に同じ量を求める」

こういう方向に行くと、家事はどんどん重くなります。

本来、家事は生活を楽にするためのものです。

それなのに、家事を増やして夫婦の争いの材料にしていたら、本末転倒です。

家事は増やすものではありません。

減らすものです。

家庭が荒れない範囲で、必要な分だけ夫婦でこなせばいい。

私はそう考えています。

家事育児をこなすために仕事をセーブする重さ

家事育児を本気でこなそうと思ったら、仕事はある程度セーブするしかありません。

ここは、もう諦めるしかない場面があります。

本当なら、今月もう少し仕事を頑張れば、子どもに好きなものを買ってあげられるかもしれません。

自分の趣味のものを買えるかもしれません。

少し余裕が出た分を貯蓄できるかもしれません。

昇給や出世につながる仕事を、もう少し頑張れるかもしれません。

でも、家庭内が荒れている。

妻が現実を見ない。

妻の考えが変わらない。

子どもを守る必要がある。

そういう状況なら、一旦そこを諦めて、仕事と家事育児のバランスを変えなければならないことがあります。

これは、きれいごとではありません。

かなり重い判断です。

仕事をセーブするということは、単に早く帰るという話ではありません。

昇給のタイミングが遠のくかもしれない。

出世の機会が減るかもしれない。

評価が下がるかもしれない。

将来的な年収増加に影響するかもしれない。

つまり、父親の将来を削って、今の家庭を守るということでもあります。

だからこそ、私は簡単に「家事育児をもっとやればいい」とは言いたくありません。

家事育児をこなすことは大事です。

でも、それによって父親の仕事や年収が削られる現実も、絶対に無視してはいけません。

子どもは大きくなります。

大きくなれば、今よりもっとお金が必要になります。

食費も増えます。

服も必要になります。

学用品も必要になります。

習い事、部活、進学、スマホ、交通費。

成長すればするほど、家庭に必要なお金は増えていきます。

だからこそ、父親側は冷静に判断する必要があります。

今日の家事育児を優先する日なのか。

仕事を優先する日なのか。

子どもの状態を優先する日なのか。

妻の機嫌をこれ以上荒らさないために早く帰る日なのか。

今月は少し仕事を頑張って収入や評価を取りに行くべきなのか。

その日その日で、バランスを変える判断が必要です。

家事育児をこなすことは大事です。

でも、あなたの人生は家庭内だけで終わりません。

家庭内で責められるからといって、仕事の価値まで全部捨ててはいけません。

働いて稼ぐ価値を家庭で消されてはいけない

会社では、仕事の対価として給料がもらえます。

良い仕事をすれば、昇給することもある。

同僚から感謝されることもある。

上司から評価されることもある。

取引先から信頼されることもある。

つまり、社会はあなたを評価しているのです。

それなのに、社会で評価されている人間が、家庭に帰った瞬間に評価されない。

稼いでいることも軽く扱われる。

仕事の疲れも理解されない。

家事育児をこなしても責められる。

家に帰りたくないと思う。

そんな家があっていいわけがありません。

家は、本来帰る場所です。

社会で戦っている父親が、家庭でさらに削られる場所であってはいけません。

家事は完璧にやらなくていい。

でも、何もできない状態で妻にマウントを取られ続けるのも危険です。

だから、家事育児は完璧にやるのではなく、こなせるようになる。

妻に褒められるためではありません。

自分と子どもを守るため。

家庭内で一方的に下に置かれないため。

働いて稼いでいる自分の価値まで失わないため。

家事育児は、頑張るものではなく、乗り切るために使う作戦です。

関連記事:
家事育児をこなす父親の考え方|完璧よりも生活を乗り切る作戦

家事は頑張るより減らす|やればやるほど損になる作業を効率化する

家事育児に対する心得(マインド)

コメント